最近2冊の本を読んだ

  • medium 霊媒探偵城塚翡翠 / 相沢 沙呼(あいざわ さこ)
  • 紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 / 歌田 年(うただ とし)


1冊目 medium 霊媒探偵城塚翡翠

これはあるミステリー作家が警察に協力し、難解事件の解決の手助けしていたという背景から始まり、一見するとシンプルな導入であった。しかし、あることをきっかけにして霊媒師と共にさらに難解な事件の解決に踏み込んでいくことになっていく。

ミステリー作家の推理能力と霊媒という不確定な情報からどのような推理をしていくのかというワクワク感を感じながら最後まで読み進めていくことができ、気づいたらあっという間に読み終えてしまっていた。全てが伏線と帯に書かれており、そんなミステリー小説ある?と疑惑をかけたまま読んでいたが、まんまとやられてしまった。ある意味、読者も巻き込んだ作品であるとも言える。

あなたは見破れるかな?


2冊目 紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人

紙鑑定士という特殊な職業を持った主人公。初めは大手企業に勤めていたものの、独り立ちしたいと考え、退職後に自分の個人事務所を構えていた。しかし、うまく波に乗れず、閑古鳥が鳴いていたある日、一人の来客がやってくる。だがその来客は、"神"鑑定士と勘違いをしたまま、恋人の不倫を暴いてくれという業務とは全く関係のない探偵依頼を持ちかけてくる。まあ小遣い稼ぎにでも良いか、と依頼を請け負った主人公だったが、これが徐々に想定外の方へ進んで行ってしまう。

模型の家の殺人というサブタイトルを回収する導入まで書きたかったが、文才のない私ではこれが限界でした。模型の家とは何なのか、模型の家でどうやって事件を解決していくのか、紙鑑定士ってなに?といったような疑問だらけで読み進めるなか、あー!そうやって推理するんだ!と空前の推理方法がさまざま登場し、読んでいてとても面白かった。


また今読んでいる本が読み終わったら感想を載せていきたいと思います。