Amazon primeでたまたま目に入り、たまには映画もいいかなと思い観てみた。

予想外に面白かったので言葉を書き残しておく。


あらすじ

とある田舎でのできごと。主人公が駅のホームに佇んでいると、もうひとり、同い年くらいの女の人がベンチに座っているのを見かける。その日は雨で、電車の運行が遅延するという放送が入り、ベンチに座る女性が舌打ちをする。

主人公は、その不機嫌そうな女性に傘を貸そうと声をかけるが、その人は思っていたよりも無愛想で、自分と同じく遅延の被害に遭っているのだから、受け取る理由がないと断られる。しかし、自分は近所だからという理由をつけ、それでなんとか納得して受け取ってもらう。

その数日後、学校へ行くと、なんと駅で見かけた女性が転校生として自分のクラスへ転入してきた。自己紹介をさっさと終わらせた転校生の女の子は、主人公に近づきあの傘邪魔だから明日返しにくると告げ、自分の席へつく。その女性は誰に対しても無愛想な対応をし、クラスでも浮いた存在となる。

次の日、主人公が家出をして彷徨っていたところ、不思議なトンネルを見かける。トンネルの中は満開の紅葉が広がり、足を進めると昔亡くしてしまったペットが主人公の元へやってくる。久しぶりに会えた喜びと共に出口までやってきたが、そこは10日後の世界だった。

そのトンネルが気になった主人公は再びトンネルへ訪れる。しかしそれを偶然、転校生の女の子に見られてしまい、トンネルの謎について共有することを持ちかけられる。


感想

風景を丁寧に描く様子や劇中歌の入り方など、新海誠作品を意識して作られたことが感じられた。しかし、作品時間に限界があったのか、主人公の感情の推移の表現が少しおざなりになっていると感じた。だが、この時間内にこれを作れと言われ、この完成度なのであれば非常によくできた作品だとも言える。物語の最後、盛り上がりにかけ、駆け足で進んでいくところは、観る人を作品の世界観に引き込む。最後まで見終わった後の満足度が高い。

※筆者はプロでもなんでもないただの一般人であり、あくまで個人の感想です。